ほとんどお酒が飲めなかった人が仕事がらみで日常的に飲んでいるうちに段々強くなったというケースがあります。
まわりにも、「昔は酒が弱かったんだよなあ」という人が複数いたりします。
最初にのみ始めた頃は、ビール1杯で気分が悪くなったり、酔っぱらったりしていたのが、飲む機会が増えつづけるにつれて、だんだん強くなっていったという人です。
こういうパターンの人には、「リスクが高くなる」という病気があるそうですから要注意です。
一つ目、下咽頭癌。
咽頭とは、鼻の付け根から食道に至る管のことです。
この部位を、上から順に上咽頭、中咽頭、下咽頭と分けます。
このうち下咽頭は、酒やたばこに非常に大きく影響を受ける部位です。
最初は飲めなかったのにのめるようになったということはこの部位に急激に刺激を与えているということになるようです。
日本人は元来、アルコール脱水素酵素(アルコールを分解する酵素)が少ないとされています。
お酒が弱いということはもともと、この酵素が少ないということ。
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドは発がん物質であることは実験で証明されています。
お酒の弱い人=酵素が少ない人は酵素によってアセトアルデヒドが無毒化されず、体内に長くとどまるため、下咽頭がん、食道がんの発症率が高まるという見方があるのです。
それ故、日本人は欧米人などと比べて下咽頭がんが比較的よく見られます。
また、下咽頭がんの人は、食道がんを併発しているケースが多いといわれます。
つまり、“鍛錬型酒飲み”は食道がんのリスクも高いということがいえるようです。
又、肥満の人には後から酒に強くなった人が多いとも言われます。
急に飲めるようになった人ほど、強い酒を好んだり、たくさん飲んだりすることが多く、酒は度数が高いほどカロリーが高いのが一般的なので結果的に太ってしまうというのです。
さらに、酒は胃腸で吸収されますが、強い酒をよく飲むことから、胃腸への刺激が強く、胃腸を壊すリスクが高いと考えられます。
また、肝臓についてはどうでしょう。
肝臓への負担は、アルコールの積算量で見られます。
もともと強いか弱いかより、トータルした量が多ければそれだけ肝臓に負担をかけるとされます。
一般に、最初は弱くて後に強くなった人のほうがたくさん飲んでいて、積算量が多いようです。
肝臓病だけでなく、糖尿病も多いし、夜遅くまで飲む傾向があるため、中性脂肪が高くなり高脂血症を発症する人が多いのです。
酒に強くなったとおごらず、相応に飲むのが良さそうです。
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