私と鍼灸の初めての出会いはいつだったろう?
もう20年近くも前になろうか。
今より随分細かったころ、会社の草野球のチームに所属していた。
キャプテン兼キャッチャーという役割で早朝野球のリーグ戦を戦っていたときだった。
回は覚えていないが、1アウトランナー1塁の状況で我チームメイトのピッチャーが右バッターアウトコース高めの注文どおりのストレートを投げ込んできて、ランナーは2塁に走り始めた。
バッチリもらった!!とセカンドへ送球した瞬間そのままの姿勢で倒れこんでしまった。
ぎっくり腰である。
一度前にもぎっくり腰をやったがそのときは整形外科に行き、痛み止めとシップ薬を処方され、何日も不自由な日を過した経験があった。
このときも同僚に整形外科へ担ぎ込まれたが結果は同じであろうと予想され、まったくその通であった。
自宅に帰り、仕事を休む手筈を整えているとき、家内が自分が以前かかった鍼灸院をすすめた。
私としては、整形外科にかかりシップを取り替えながら安静にしておくしかないと思っていたが、まあ試しにということで車で運んでもらった。
もうだいぶ以前のことなのでどのような会話とどのような処置があったかは忘れたが、口の悪い先生で、腕は抜群であるということは記憶にある。
とにかく腰が痛いので少しでも楽になるのであればなんでもOKと思っていたら、20分ほどの治療が終わったら自分の足でベッドからおり、立つことができた。
そして、何と物につかまらずに歩くことができたのである。
目からうろこ、青天の霹靂、もうびっくりである。
本当は何回か通い、家で毎日お灸を据えればよくなるとの事だったが、次の日には多少違和感が残るものの仕事にも出かけた次第である。
何でも鍼灸で治るわけでもなく、また、どの鍼灸院でも確実に治療をし治るものではないかもしれないが、この瞬間に東洋医学の魅力に惹かれたのである。
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